オーリング早わかり
(入門コース)

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Quick Guide to the O-Ring


オーリングについての知識を一目で学ぶことができるようになっています。
1996年11月05日 開設
2010年09月10日 改装

目次

オーリングとは何ですか?

親指ともう1本の指の先をくっつけて、アルファベットの"O"(オー)のように丸いリングにして調べることからきています。

オーリングの指の写真  正式にはBi-Digital O-Ring Testと呼ばれる方法で、大村恵昭教授の考案による新しい診断法と治療です。
 圧や電磁場などによる微小な刺激を体が感じ取っており、また、その刺激に対して脳が適不適の判断をしています。そのとき脳が筋力におよぼす反応を読みとる方法です。具体的には、調べられる人が片手の2本の指で輪をつくり、それを調べる人も両手の指を輪にして左右に開こうと引っ張ります。開かれまいと抵抗する指の筋力の変化を読み取ることによって、脳が判断した情報を引き出します。
 この方法の応用によって、今まで知ることのできなかった様々な情報が得られます。また、脳の持っている能力を引き出すことによって、私たちの生活や環境や文化をよりよいものに変えていくことに役立つものと思われます。その新しい人類の生き方を「オーリング文化」と呼ばさせていただいております。


オーリングテストはいつから始まったの?

1970年代から研究が始まり、1981年に発表されました。

大村教授の写真  大村恵昭教授は、1934年に富山県でお生まれになり、電気工学と医学の両方の大学を卒業し、両分野の大学教授になられました。学生時代より臓器代表点と圧痛点の関係に興味を持っておられ、1972年にアメリカで最初の鍼麻酔に成功してから、鍼の微小循環・脳循環・筋肉神経系に対する影響を徹底的に調べ始めました。また、アプライド・キネシオロジーで異常部位刺激によって筋力が変化する現象に着目して研究し、大きな筋肉よりも、手の指の筋肉を使うほうが検査に適していることがわかりました。さらに手の握力と脳循環の関係をしらべあげ、さらに、圧刺激によっておこる筋力変化を調べるほうが病的圧痛を調べるより人体の診断的感度が著明に高く、ある波長の光や電場や磁場でも異常部が検出できることを発見しました。そこですでに診断のついている人で、微小な刺激により指の筋力が弱くなる部位を捜したり、また、臓器の共通分子を近づけると筋力が変化する現象(共鳴現象)を発見し、それを利用することによって正確な臓器代表点を決定しました。これを臨床に応用して診断した結果を西洋医学的方法で確認することを積み重ねることによって、信頼できるBi-Digital O-Ring Testが確立され、1981年に誌上に発表されました。《文献》


オーリングテストで何ができるの?

体のどこが異常か、薬や食べ物は体にあっているか、調べたいものと同じものが存在しているか、またそれらがどんな範囲にあるのかがわかります。

1.臓器異常診断
全身のあらゆる臓器の異常を早い時期から知ることができます。

2.薬物適合性診断
薬や食べ物、飲み物などが、体にとって害があるのか良い作用があるのか、またその適量がどのくらいであるかを、口に入れる前に知ることができます。またどの臓器に良いか悪いかを判定できます。

3.存在診断(局在診断)
サンプルと同じものが存在しているかどうか、またそれがどこに存在しているかを知ることができます。細菌のサンプルを使えば、どんな菌が感染しているかがわかりますし、病理標本を使えば潰瘍や癌などの診断ができます。化学物質などのサンプルを用いて、どのような変化が起こっているかを推察することもできます。

4.イメージング
病気の範囲や、臓器の形などを体の表面に図示することができます。

イメージングの症例写真  1.〜3.までの診断と、1.〜3.のそれぞれの場面で使える4.のテクニックを使うと、苦痛なく、また高価な機械を使わずに、あらゆる疾患の診断と、適切な治療薬を決定することができます。さらに治療行為を評価したり、治療経過を確認することができます。
 またこれらの方法には、本人の指を使ってテストをする直接法と、第三者を介してテストをする間接法とがあります。間接法を使うと赤ちゃんや動物でもテストができますし、熟練すれば体外の標本や物質を対象にすることができます。
 医学以外の様々なの分野での研究・調査に応用が可能です。また、日常での健康で安全な生活のための有力な指針を与えてくれます。


オーリングテストはどうやってやるの?

調べられる人が片手の2本の指で作った輪を左右に開こうと引っ張り、抵抗する指の筋力がいろいろな刺激によってどう変化するかを調べます。

調べられる人と調べる人の写真 1.調べられる人の準備
電気や磁気を持つ物や薬などを遠ざけて、装身具をはずし、ポケットの中のものを出しておきます。片手の2本の指、例えば親指と人差し指でできるだけ丸い輪(O−リング)を作ってもらいます。反対の手は体から離し、指を握っておきます。

2.筋力のテスト
調べられる人のオーリングの中に調べる人は左右の指、例えば人差し指を入れ、その指と親指とで検者も輪を作って左右に引っぱり、調べられる人のオーリングを開こうとします。調べられる人はオーリングが開かれないよう抵抗します。

3.筋力の評価
このようにして筋力をテストしますが、調べられる人の筋力が弱くて、オーリングが開く場合を“−”とします。調べられる人の筋力が強くてそのまま引っ張ってもオーリングが開かない場合を“+”とします。調べる人の筋力と調べられる人の筋力がつり合っている場合を“0”とします。

指の条件と頚の位置を変えてのテスト

4.検査指の決定
調べる人がそのまま引っぱってもオーリングは開かないが、調べる人がさらに左右1本ずつ指を加えて引っぱるとオーリングが大きく開くような指の組み合わせをさがします。調べられる人の力が強い場合には調べられる人の弱い指の組み合わせ(例えば、親指と中指、親指と薬指、親指と小指のオーリング)を試し、調べられる人の力が弱い場合は、調べる人が弱い指の組み合わせ(例えば、親指と中指、親指と薬指、親指と小指で作った輪)でオーリングを引っ張ってみます。いい指がなければ反対の手も試してみます。いい組合せが見つかった場合、もとの力で引っ張って、調べられる人の首の位置をうつむき・仰むき・右向き・左向きの4つの方向に変えても、調べられる人のオーリングの強さが変化しなければその指の組合せを検査指とします。

直接法と間接法の写真

5.直接法と間接法
調べられる人の指を引っ張ってテストする方法を直接法とよびます。適当な指の組合せがない場合や、本人がうまく力を入れられない場合は、適切な指を持つ助手(第三者)を介し、金属棒やレーザー光などで電磁場を誘導してテストすることができます。この方法を間接法とよびます。


オーリングテストの原理は?

体に加えられた圧迫や、物質から出ている電磁場などの微小な刺激を体が感じており、それに対する脳の適不適の判断が筋力に反応を及ぼしていると考えられます。

1.臓器異常診断
臓器に異常がある場合、その臓器に近い体表に刺激に過敏な部位ができます。その部位を臓器代表点(領域)といいます。通常、体表面側からは垂直下にその異常部位がある事になります。臓器に異常がある場合、対応する臓器代表点を棒などで触ることによって刺激を加えると、脳から全身の筋肉の緊張にわずかに抑制がかかって筋力が弱くなり、オーリングが開いてしまいます。

薬物適合性試験をしている写真

2.薬物適合性診断
薬物などの物質を手掌にのせたり指さしたりすることにより、物質から出ている電磁場を手が感受すると、脳を通じて筋力が変化します。その物質が生体にとって有害であれば筋力は減ってオーリングが開き、有益であれば筋力が強くなって指を加えて引っ張ってもオーリングは開かなくなってしまいます。また、薬物を手掌にのせ、臓器代表点を刺激すると、対応する臓器別に適合性の判定ができます。薬物の量を変化させ、筋力が最も強くなったところが1回分の最適量です。複数の薬の相互作用も判定できます。

3.存在診断
物質からは分子の構造に応じた電磁場が出ており、2つの物質が同じ場合には共鳴現象が起こります。体内にある物と同じ性質の電磁場を感じると共鳴現象がおきて、脳を通じて筋力が弱まりオーリングが開きます。微量のサンプルを手にのせ、オーリングが開いた場合は、同じ物質が体内に病的な状態で存在していると考えられます。また、臓器代表点を刺激したうえでサンプルをのせ筋力が弱まった場合は、対応する臓器に同じ物質が(正常か病的かを問わず)存在していると考えられます。サンプルの種類を工夫することによって、生理学・生化学・細菌学・病理学的診断ができます。

4.イメージング
上記の診断のそれぞれに応用できるテクニックです。異常部や存在部位で筋力が減弱しそれ以外では筋力が変化しないことを利用し、体表面を刺激して筋力の変化する境界を順次プロットしていくと、臓器や病変の存在範囲を体表面上に描出できます。このイメージングを使って西洋医学的な画像診断学以上の情報を得ることができます。

入力 A. 臓器代表点刺激(皮膚を棒で触るなど
B. 物質の電磁場感知(薬や共鳴サンプルを手にのせる・指さすなど
演算 a. 有益か有害かの判断
b. サンプルと同一物質の存在の有無の判断(共鳴現象による)
出力 ア. 筋力増強(オーリングは2本以上の指で引いても開きにくくなる)
イ. 筋力不変
ウ. 筋力減弱(オーリングは開いてしまう)
診断の種類
A -a: 臓器異常診断
B -a: 全身に対する薬物適合性診断  A+B -a: 臓器別薬物適合性診断
B -b: 全身に対する存在診断  A+B -b: 局在診断
判定
a-ア: 有益
a-イ: 無害
a-ウ: 有害
      
b-ア: 不在
b-イ: 不在または無害で存在
b-ウ: 存在

オーリングのこれからは?

写真

脳から情報を取り出す方法が、人類を救い、環境を守り、新しい文化を築いて、宇宙の進化に貢献していくでしょう。

 オーリングテストを医療に使うことによって誤診や、副作用を防ぐことができるようになりました。オーリングテストの正しい普及が大勢の人を救うことになると思います。オーリングテストにより得られる多くの知識を「オーリングテスト医学」としてとらえていってもよいと考えています。
 また、オーリングテストは自分の脳が良いものと悪いものを判別していることを体験させてくれます。人類は脳の使い方を知って、さらにすばらしい文化を築いていくと思います。オーリングテストにより本当に大切なものが何かわかります。オーリングが人類を救い、環境を守り、新しい文化を築くことに役立つものと思います。


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オーリング早わかり責任者: 山本重明 Shigeaki YAMAMOTO