Omura, Y.(Editorial): New simple early diagnostic methods using Omura's "Bi-Digital O-Ring Dysfunction Localization Method" and acupuncture organ representation points, and their applications to the "Drug & Food Compatibility Test" for individual organs and to auricular diagnosis of internal organs − Part 1. Acupuncture & Electro-Therapeutics Research,The International Journal, Vol.6: p.239 - 254, 1981.

大村恵昭教授によりBi-Digital O-Ring Test(オーリングテスト)が初めて発表された論文です。
タイトルを意訳すれば「大村による『バイ・ディジタルオーリングテスト臓器異常診断法』を用いた新しい簡易早期診断法と鍼の臓器代表点、ならびにそれらの身体臓器に対する『薬物適合性試験』と内臓の耳診法への応用(第1報)」となろうかと思います。
2本の指を使うという新しい筋力テストの方法を開発し、鍼灸医学の臓器代表点と結びつけて、それらの正確な部位を調べなおすことにより、信頼のおける早期診断ができるようになったことが書かれています。またこの方法を応用して、薬物を服用する前にその効果を予測することができ、耳診法に応用すれば診断率を高めることができることが記されています。
本文では具体的な方法がのべられ、主な臓器代表点の正しい位置と鍼灸医学の募穴との関係が図解されています。
そのほか"-4"〜"+4"までに評価をすること、微小な圧刺激で反応がでること、磁場や小口径の光でも反応がでること、電磁場が基礎メカニズムとして重要だろうということ、少なくとも大きい直径の知覚神経・脊髄・脳幹が関与しているだろうこと、"Phontom Dysfunction Localization Phenomenon"(ファンタム・エフェクト、刺激効果残存現象)があること、などの記載も見られます。
オーリングテストが世に出た記念すべき論文です。
《英文抄録(HealthGateのMEDLINE)》

1996年10月04日 掲載
 更新
山本重明