横内正典:究極の癌治療. たま出版, 東京, 1998.

外科医としての著者の体験から、現代医療の問題点を述べ、漢方薬・気功・オーリングテストを活用した治療で癌患者を救っていることが書かれています。

著者の横内正典先生は、癌が手術で治ると信じて外科医になられました。現代医学がいまだ癌を克服できておらず、手術しても再発で亡くなる患者は後を絶ちません。横内先生は漢方薬を併用することで、末期癌の患者さんにいい結果を得て、さらに、気功を取り入れられました。大村恵昭博士が開発したオーリングテストに出会われてからは、患者に苦痛を与える検査をする必要がなく、適した漢方薬を正確に選ぶことができるようになり、オーリングテストで解明された癌の要因を的確に治療することができるようになりました。それに気功治療を加えて、癌の治療に目覚ましい効果を上げられるようになりました。
本書では大村恵昭博士の研究でわかってきた癌の原因・誘因から、ご自身の研究で新たにわかったこと、親しい先生がたの研究を紹介しています。気功を修練して「気」を感じられるようになったこと、大村恵昭博士から「気」を紙に入れる方法について教わったこと、それを癌治療に応用するようになったことが述べられています。また、横内先生の気功状態の時には、脳波が平坦化していることが書かれています。また、故・逸見政孝氏の癌治療をひきあいに現代医学での癌治療の疑問点をのべ、横内先生のお父様の直腸癌を手術し、解剖した体験について語っています。さらに、薬害のマスコミ報道のことから医療に対する問題点を述べ、オーリングテストの医学教育の必要性を指摘しています。

1998年4月10日 初版1刷。
定価1,300円 +税。
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1998年06月20日 掲載
 更新
山本重明