大村恵昭, 戸部雄一郎(聞き手):《インタビュー》アルツハイマー病の原因と治療法の解明、そして寿命の推測.
医道の日本, 61(10):p143-161, 2002.
- 大村恵昭教授が、2002年7月31日に、医道の日本社の新宿支店を訪れ、同社の戸部雄一郎氏のインタビューに応じられました。
- 大村教授は、
- オーリングテストの共鳴現象を利用してテロメアの量を調べると、年をとると正常細胞のテロメアが減っていき、テロメアが100ナノグラムまでになると、多くの人はそれから半年ないし1年以内になくなっているということ。
- 長寿の人を調べて、100歳前後ではテロメアが1年間におよそ平均2.5ナノグラム減っていき、テロメアを調べることで寿命を予測することができるということ。
- テロメアを増やせば、予測された寿命より長く生きる可能性があるということ。
- オーリングテストでカーディアック・トロポニン・アイ(Cardiac Troponin
I、cTn I)の上昇を調べると、心筋梗塞の危険がスクリーニングできること。
- その原因として、ウイルス、クラミディア、結核菌が多く、それを治療するとcTn
Iが減少して改善すること。
- アルツハイマー病の初期の原因と治療法を解明してきたこと。
- アルツハイマー病の方で、脳の感染を治療したら、増えていたベータ・アミロイド(1-42)が減って、記憶が改善したこと。
- イギリスのロイヤル・ソサエティ・オブ・メディスンのライフフェローに選ばれ、また、イギリスのケンブリッジのバイオグラフィカルセンターの"500
Founders of 21st Century"(21世紀を支えている世界の500人)に選ばれて、もうすぐその本が出ること。
- などについて、お話されています。
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- 「医道の日本」平成14年10月号
- 定価546円(〒148円)
- に掲載されています。
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- 「医道の日本」誌は、
- 医道の日本社
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- が発行しています。
2002年10月09日 掲載
山本重明